訪問情報
訪問日 :2019年9月中旬
訪問場所:世尊寺(せそんじ)
所在地 :〒639-3128 奈良県吉野郡大淀町比曽762
訪問方法:車
【備考】
↓この日の旅工程↓
それでは世尊寺の旅スタート!
世尊寺 周辺の道
世尊寺は県道222号線沿いにあります。周辺の道は細いということもなく交通量も少な目でアクセスしやすかったです。上比曽交差点の西側にあるT字路を曲がり駐車場へ(赤矢印)。
T字路を曲がるとすぐに駐車場が見えます。手前のスペースは駐車場ではないので注意してください。
写真の右側に映っている道をぐるっと半時計回りする感じで奥にある参拝者用駐車場に駐車します。
世尊寺
配置図
世尊寺の境内をイメージしやすいように、最初に配置図を載せておきます。本堂などがあるエリアへは入山料100円が必要です。(※本堂拝観には別途料金¥300が必要となっています。詳しくはこちら)
また、駐車場の位置が書かれていなかったので付け加えておきます。駐車場は林道挟んで真横なので歩かずに済んで楽ちんです。
無料エリア
参拝者用駐車場(無料)
世尊寺の参拝者用駐車場。無料で利用できます。正確にはわかりませんが、おそらく10台~15台ぐらいは駐車できると思います。出入り口が少し狭いので出入りする際は他の車に注意してください。
山門
社号標には「世尊寺」ではなく「史跡 比曽寺跡」と書かれています。
昔は比曽寺(ひそじ)と呼ばれていましたが、江戸時代半ばに世尊寺と改名したそうです。
鳥居&神社
山門をくぐると正面奥に本堂などがある有料エリアが、右手に鳥居と神社があります。
配置図には「神社」としか書かれておらず名前はわかりませんでした。ネットで調べてみましたが「世尊寺境内内の神社」という表現しか見つけられませんでした。
配置図前
本堂などがある有料エリアの手前に配置図があります。先ほど載せた配置図です。
東塔跡
配置図のそばにある東塔跡。説明書よると東塔(跡)は、聖徳太子がお父さんの為に建てた塔で、後に豊臣秀吉によって伏見城に、徳川家康によって大津の三井寺に移されたそうです。
三井寺のHPでその詳細を確認できます。
西塔跡
配置図のそばにある西塔跡。説明書によると西塔(跡)は、推古天皇が夫の為に建てた三重の塔だったが相次ぐ戦乱で賊の手によって焼かれたらしいです。
西塔跡の横の草むら。数人のカメラマンが集まっていたので彼岸花の撮影ポイントだとわかりました。実際、アスパラガスのような茎が何本も生えていました。(写真ではわからないですね・・・。)ですが、時期が早かったようでまだ一本も咲いていませんでした。
有料エリア
お参りするために有料エリアへ。
ここから先へは入山料(一人100円)が必要です。小・中学生は不要となっていました。
余談になりますが、ちょうどこの時、私の財布にはお札しかなく、また、近くにコンビニや自販機が見当たらなかったので庫裡で両替をお願いするというお手間を取らせてしまいました。
キャッシュレス化が進む昨今、寺や神社に参拝する時のことを考えてある程度財布に小銭を入れておいた方が良いかもしれませんね。
有料エリアは広々していて正面に本堂がどんっと建っていました。
本堂
世尊寺の来歴が書かれた説明書。簡単にまとめると「(世尊寺の前身の)比曽寺は、飛鳥時代かその少し前ぐらいに建てられた。奈良時代・平安時代に栄えたが、その後衰えた。江戸時代に寺名を世尊寺と改めた。」ということらしいです。
飛鳥時代が西暦600年頃からなので、約1400年もの間、この地を見守ってきたと考えるとすごい古刹と言えますね。
お参り後、ふと本堂の濡れ縁を見ると猫が2匹日向ぼっこをしていました。はじめ本物かなと思ったのですが微動だにせず、よく見ると猫の置物でした。このちょっとした遊び心とその可愛さに癒されました。
庫裡
静かな空間が好きなので、お寺や神社にはよく参拝させてもらっているのですが神社仏閣に関する知識・教養はほとんどありません(汗)今回、庫裡(くり)という言葉も初めて知りました。なんなら間違って「こり」って読んでたし・・・。庫裡は「住職やその家族が住む場所、また食事を作る寺の台所にあたる建物」だそうです。
太子堂
太子堂の説明。(そもそも太子堂とは聖徳太子を祀った仏堂のことで、日本各地にあるそうです。)
世尊寺の太子堂は仏壇部を角屋として突出させる珍しい形式の為、奈良県指定文化財に指定されていました。
太子堂の濡れ縁にも猫の親子の置物がありました。他にも猫が隠れているかもしれませんので、行かれた方は探してみてください。
本堂と太子堂の間から本堂の裏手へ。裏手には十三重の石塔・芭蕉の句碑・不老長寿の桜があります。
十三重の石塔
特に説明はありませんでした。(見落としたかな?)
それほど大きくもなくシンプルな十三重の石の塔でした。コメントが難しい(笑)
不老長寿の桜 & 芭蕉の句碑
芭蕉の句碑と不老長寿の桜は並んでたっていて、周りを石の柵で囲われています。
『世にさかる 花にも念仏 まうしけり』 by ばせを
1688年の4月、松尾芭蕉(当時45歳)が世尊寺を訪れた際、
咲き匂う不老長寿の桜を眺めて詠んだ句だそうです。
趣深い句ですね~。芭蕉の思いがダイレクトに伝わる素晴らしい作品です。
嘘をつきました。まったく意味が分からなかったので調べてみました。
調べた結果、『満開の桜の花にまで念仏を唱えている人を見ておかしく思っているが、その人の気持ちが分かる自分がいる』という感じの意味らしいです。
俳句に対しまったく造詣のない私がこれ以上語ると句が汚れてしまうのでこのへんにしておきます。
句の意味は以下のサイトから学ばせていただいので詳しくはリンク先をチェック!
太子御手植えの壇上桜。
一度台風で倒木したが、再び幹、枝が生えて開花した生命力溢れる桜だそうです。
春に咲き誇る不老長寿の桜の姿も見てみたいですね!
本堂裏手にも彼岸花が生えていましたが、こちらもまだほぼ咲いていませんでした。
その代わりなのかコスモスが満開でした。結果的に彼岸花は見れませんでしたが、またチャレンジしてみたいと思います!
今回はここまで。また次の旅で。
世尊寺の基本情報
名称 :世尊寺(せそんじ)
所在地:〒639-3128 奈良県吉野郡大淀町比曽762
TEL:0746-32-5976
宗派 :曹洞宗
本尊 : 阿弥陀如来
拝観時間: 9:00~17:00
休日 :無し
拝観料
入山料:100円 、 本堂拝観料:300円
(※入山料と本堂拝観料は別)
【参考サイト】
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